ソーシャルネットワークから離れて1週間経った。

先週、アカウントを登録してから毎日、何年も見続けていたSNSを消した。

1番アクティブだったツイッター、それからインスタグラムを消した。

特に辞めるにあたり、何かがあったわけではなくて、ここ最近アプリを開いてタイムラインを追う事が少なくなり、発言する事もあまり無くなっていたからだ。

それでもここ数年、何かしら誰かしらと毎日繋がり続けた自分のアカウントに一定の価値観も持っていた
本当に毎日見ていた1つの返信に声を出して笑ったり涙も出た事もあった。

アカウントを削除する事で今まで蓄積されてきたフォロー、フォロワーを惜しむ気持ちもある

でも、だから、なんなのだろう

ただの1つのアカウントがなんなのだろう…

アカウント1つ消して絶たれる繋がりはその程度ではないか!

常にネット越しに繋がっているからなんだと言うのか!

発信された情報1つに一喜一憂して振り回される程度の繋がりを広げて何があるというのだ!!


大切なのはその画面の先にある人と人との真の繋がり方ではないか!!!!!!!

…などの一方的なSNS疲れの寂しい負け惜しみ論とかではなく

たくさんの出会いと友達を作ってくれたSNSに費やしていた時間を今はまた別の事に費やすようになったからだ

やりたいことも沢山ある

行きたいところも沢山ある

最近は御朱印集めに寺巡りをしているので
普段なら選ばないルートで歩く事が多くなり、知らない路地や通り、初めて見るパンのお店や洋菓子店、小さな観光スポットなど
知っているようで知らない場所が沢山ある

そんな日常とは違う少しの変化が楽しいのだ。

スマホ越しに見る映える写真も良いけれど
構図に収まり切らない風景を目で見て楽しむのも良いかもしれない

…と書くとやはりSNS疲れと受け取られるかも知れないけれど、興味の矛先が変わったのだ

知らんけど。

先日立ち寄った京都の六角堂では
御朱印を書いてもらった後に外のベンチに座っていたら近くで写真を撮っていた中国人カップルの周りに何故か鳩が集まってきて、そのうちの一羽が女性の肩に留まった。

驚いて腕を伸ばしたままになっている様子だったけれど嫌がる事も無く夫婦共に笑っていたら伸ばした腕にもう一羽。

動物園以外で肩に鳥が留まる瞬間を目にする事が無かったので笑ってしまった

そのうち反対の肩にも三羽めが留まった。

更に女性の周りには鳩が集まりだした

最初は笑いながらも女性の写真を撮っている男性も少し女性と鳩からから距離を取りつつ苦笑いになっている

更に鳩が集まって来て僕が座っているベンチも鳩だらけになってしまい数十羽の鳩が女性の周りを囲んでいる様子は、とても異様で鳩の圧に少し怖くなってベンチから立ち上がって離れる時に見た女性は何故か笑顔のままだった。

女性が門から出て行くと鳩は一斉に飛び去って門とは真逆の方向に飛んで行ってしまった。

その後、四条通りを歩いていると
「エクスキューズミー」
と東南アジアか中東辺りかと思われる人に呼び止められ
「フードショップ!」
と聞かれた。
食べ物屋???と思ったもののここは四条通り

もしかしてと
『錦市場?』
と聞き返すと嬉しそうに頷いたので

(まっすぐ行って右に曲がる)と伝えたいけど
伝え方が分からない。
とりあえず
『ストレートアンドライト!』
とジェスチャー混じりで伝えると
「サンキュー」と答えて別れたけれど振り返ると教えた道とは違う方向にまっすぐストレートに進んでいった。
もう呼び止められる位置ではないしその前に立ち寄りたい店でもあったのかもしれない

遅めのランチを食べて会計を済まし、カウンター席の横を通り抜けて扉へ向かう時にちょうど欧州風の家族連れが入ってきてカウンターに座ろうとしていたので待っていると大きな体だとカウンターと椅子との距離が狭くて座れなかったようだった。
カウンター席の椅子は固定されているものもあるけれど、このお店は椅子の土台のネジを外しているので動かす事が出来る。

代わりに椅子を引いてあげると
「サンキュー」と返ってきたので
『オーケー』と返し
店を出ようとした時にその子のお母さんらしい女性が「サンキュー」と言った後に「アリガトウ」と言ってくれたけれど『オーケー』を2回返すくらいしか出来なかったのでもう少し言葉の幅は広げたいと思った。

『良い旅を』とか『楽しんで』
みたいな一言も言えるとまた違ったコミュニケーションが出来て楽しいかもしれない

そんな感じで、この日起きた事をただ書き連ねてみた。

効率的に必要な場所で必要な事だけを済まして終わると時間に余裕が出来るけれど

立ち寄ったり、余白の時間を作ったりして偶然起こるこんなちょっとしたイベントが程よい刺激を与えてくれる良い時間になるものだなぁと思う最近です。

ヒロユキ
そしてこの話を世に伝える術はSNSなんだけど消しちゃったから伝えようがないよねー。
でも自分の話だからそれくらいで丁度いいやという気持ちです。

この記事を書いた人

ヒロユキ

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