又吉直樹。
小説家としてのイメージもすっかり定着していますがお笑い芸人である事も有名ですよね
先日、12/8(金)から始まるルミナリエ
の準備が進む神戸へ行って来ました
目的は兵庫県立美術館で開催中の
大エルミタージュ美術館展
そしてこの展示での音声ガイドを務めるのが
又吉直樹さんでした。
シュールな語り口調で作品のイメージをガイドしてくれるのですが、正直ニヤニヤと笑ってしまいます
ロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館
エカチェリーナ2世が夫であるピョートルがクーデターにより廃位した後、女帝となったエカチュリーナ2世が自分専用の美術品展示室を作ったことが始まりという歴史を持つ美術館で、(エルミタージュ=隠れ家)保有コレクション数は310万点(内、絵画作品は約17,000点)の世界有数規模の美術館。
日本だと
・国立西洋美術館が約5,500点
・東京国立近代美術館が約9,000点
とすると、「隠れ家」
と言うにはとても大きな美術館です。
その膨大な量の収蔵品の中から今回展示されているのが【オールドマスター】と呼ばれる巨匠たちの作品85点
今回の展示では、全体を通して宗教画。
特に聖母マリアとキリストや聖家族を描いた作品が多く見受けられました。
幼少期のマリアを描いた絵や本来なら同時期に出会う事のないはずのキリストとモーセが描かれていたり
それぞれの画家による表現や捉え方の違いが面白く
ここ3年ほど美術館に出掛けるようになってから益々、絵をみることの楽しみが増えました。
学生時代に不勉強だった僕は安易に
「美術館に行くことで感性が磨かれる」
の言葉を信じて美術館に出向いたのがはじまりですが…まぁ観ているだけでは磨かれませんね感性は。
ただ、その絵の描かれた時代背景や画家の人生を知ることで、当時の様子が少し理解できる楽しさと色々なテーマの展示に行く事で、画家の絵の特徴の違いや遊びなど、観に行くたびに新しい発見があり、「感性を磨く」事にはなりませんでしたが、テレビやインターネットも無い時代の人達の心情や生活、時代の流れを感じ流ことが出来てとても楽しいわけです。
話が逸れますが、日本にも作家の方はたくさんいらっしゃるのですが海外に比べるとマーケットも狭く、オークションなども無いためなかなか芸術を職業にする事は難しいのが現状だそうです。
で、その絵のストーリーを知るのを手助けしてくれるのが、音声ガイドなんですが
今回の大エルミタージュ美術館展
はじめにも書きましたが又吉さんが面白いです
静かな美術館の中で笑わせてくるのでちょっと困りものです。
音声ガイドを利用していない人からすると
自分が絵を見ている背後でニヤニヤ笑ってる僕がいるんですから
実際に行った方には分かってもらえると思うんですが、レンブラントの【運命を悟るハマン】
です。あの場所です。
あそこで笑う僕を怪訝な表情で見る前にいた老夫婦の顔が忘れられません。
海を渡らないと観る事のできない作品を
日本で観ることができる楽しみ。
今後の展示も楽しみです。
☞to be continued
この記事を書いた人
この投稿者の最近の記事
- blog2020.05.10『美容室はセーフティーエリアになり得るか』
- blog2020.04.10これからを考える。
- blog2020.04.06大変だ。
- blog2020.02.01まだ引きずっている。