『美容室はセーフティーエリアになり得るか』

未だコロナ渦中の生活を送っている中
やや自粛緩和のムードが高まってきています。

開け放していた蛇口を閉めるように巣ごもり生活を余儀なくされ、オンラインへの比重が高くなった生活から、いつでもまた閉める事が出来る程度に少しだけ蛇口をひねってリアルに戻す生活がこれから始まるわけで

そんな元通りの生活とは一変する世界で三密回避、ソーシャルディスタンスのルールを守りながら美容室、もといヘアサロンがこれから世の中での立ち位置をどのように設定するのかを考えていて

今現在の生活は基本的には人との接触に対して一定のストレスや警戒感があるものの、仕方なく食料品や生活用品の為に外出している人が大半なのだという認識をしているので
買い物中にスーパーや商業施設ですれ違う人達にも警戒感を抱きつつも同時に外出する事でリフレッシュできているという複雑な感覚になっている人も少なくないと思っています。

ここでヘアサロンの役割とは何か。

当然、店舗や個々のスタッフによって考え方は様々ですが、髪に変化を与える事で容姿を整え、美しくする仕事や場所であるわけで、
ヘアサロンに訪れた人が心身共にポジティブになれる場所でなければいけない訳なんですよ。

コロナ渦中に陥ったタイミングは全世界的に警戒し、徹底した対策をしなければならないので
どの業種も警戒感を前面に押し出した雰囲気も必要でした。

ただ、これから多少は緩めたとしても、ずっと警戒心を抱いたままの生活が続く中で、ヘアサロンが自宅と同じくらいに安心して過ごせる場所に出来ないだろうか

ゲームで例えるとセーブポイントやセーフティーエリアになり得ないだろうかと考えていて

髪を切り、ヘアカラーやヘッドスパ等でスッキリとリフレッシュ出来ると同時に、担当美容師がパーソナルスペースに介入する事に緊張感と警戒心が残ったままだと、ヘアサロンで得られるポジティブな部分が相殺されてしまい、ヘアサロンでの時間がストレスになる場合もあり得るわけで、
行き過ぎた衛生管理は清潔感と同時に緊張感も生むでしょうし、信頼関係はもちろん接客内容も心身共に快適に感じる距離感を保たないといけません。滞在する空間の在り方を含めて再定義していく事によって
今後、他人との接点が少なくなる現実社会の中で、安心して他人と接する事のできる場所として存在しうるのでは無いかと考えます。

ヘアサロンで過ごす時間そのものが付加価値になり得るかも知れません。

ただ1番大切なのは、どんな時代になろうとお客様に喜んでもらえる空間と人であり続ける事だと思います。

ヒロユキ
とか言いつつ「喉元過ぎれば熱さも忘れる」じゃあ無いですが、あっさり元通りなんて事もあるかも知れないですけどね

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ヒロユキ

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