石山寺。

9/9(晴れ)

逸れた台風15号の影響か、とにかく暑かった。
県外に出かけるほど時間に余裕は無かったので
今日は前々からもう一度行きたかった「石山寺」へ向かうことにした。

太陽は眩しく、道中にあった温度計は36度にまで上がっている

石山寺は西国三十三所の第十三番札所として有名な寺院なのだが、巡礼については深く知らないので私が知っているのは、せいぜい「紅葉が綺麗で有名である」という事だけ

急に一人称を普段とは違う「私」と書いてみたけれど、これはこれで個人的にしっくりくるのでこのまま書いていこうと思う。

前回、石山寺を訪れた時は紅葉が綺麗に映えた時期だった。
駐車場から歩いて東大門を抜ける。入山料を支払う志納所までの参道の紅葉が綺麗だった事を思い出しながら歩く

今回の目的は、最近はじめた御朱印集めと
お礼参りの二つ

石山寺は安産祈願でも有名なのだ。

きっかけは妻が妊娠した時だった。
初めて子供を授かった時は未経験の連続で期待と同時に不安な気持ちも増えてくる
出産について色々と調べている時に知った石山寺にある「腰掛石」

椅子の様な形をしたその石に腰掛ける事で安産すると言うのだ。

それが本当かどうかと言うよりは
何かしら動く事で不安な気持ちを減らし、
期待を増やす事に繋がると思ったのと
徐々に身重になる妻と出掛けるきっかけとして紅葉を見るのも良いと思ったからである

で、実際に安産だったのかと言うと

安産だった。しかもスピード出産!!

勝手の良いもので、結果が良ければ

「御利益に感謝を!」

…と、思いながら再度訪れるのに何年もかかってしまった。

そんな当時の事を思い出しながら
妻と紅葉にはまだ程遠い青い紅葉を眺めながら歩く。
志納所を抜けてから右手にある石段を登り、

(当時はこんな急な石段を身重の妻は登り、私は登らせていたのか…)

と少し驚きながら本堂へ。

石山寺の本堂での参拝は2度目の筈が、前回の事をよく覚えていないのか
本堂で参拝しなかったのか
賽銭箱の前に鰐口があるパターンは初めてに思えて危うく神社の鈴と同様に「二拝二拍手一拝」になる手前で我に返り一旦後ろに下がって
【寺院 参拝】で検索。

どうやら鰐口は三度鳴らして手を合わせるのが一般的らしい…。

そのまま三度鳴らして手を合わせて後ろに下がるとボランティアの人だろうか、【石山寺】と書かれた上着を着た男の人が鰐口を二度鳴らして手を合わせていた。
その次に来た老夫婦は一度だけ鳴らしている。

鳴らす回数の上限は分からない。

三回鳴らして拝んだ手前
鰐口がある寺院自体もそれほど多くはないだろうから今後は常に三度鳴らしていくスタイルを貫いて行こうと思う。

円卓のナプキン理論に当てはめると
我々三組を見た他の参拝客は逆にどの回数を参考に真似るのだろうか

・スマホでググってからの私の三回
・【石山寺】と書かれたオフィシャルの二回
・経験も豊富で博識な雰囲気漂う老夫婦の一回

(どことなく厳かな雰囲気の中で恥をかきたくない人はどれを参考にするのか…)

そんなどうでもいい話を考えながら本堂を後に歩いていると紫式部の人形に驚きつつ、
記憶を頼りに多宝塔と呼ばれる塔までの間にある「腰掛石」へ

例の「腰掛石」は床の高い蔵の下にあった。

しゃがんで中腰のまま蔵の下に入り、石に腰掛ける…と言うよりも深く座る感じになっていた。

「あれ?こんな場所だったっけ…」

『この石とは違う気がする』

妻も同じ事を思っていたらしい

記憶の中では蔵の下にしゃがんで入り腰掛ける事などはせず、石にもたれる様に腰掛けていた記憶しかない。

「こんな低い位置に座らなかったよね…?」

『でも、案内標識はこの石の事を書いてあるし座布団も敷いてるし…』

暑さの中で石段を登り、しかもこの後の順路にはまた別の曲がりくねった石段を降りなければならない。当時の再現をとしゃがんで中腰のまま蔵の下に入る事すら抵抗を感じる。

結局、当時はお腹への負担を考慮して腰掛石の近くにある石にもたれる事にしたのだろうと結論に至った。
あの安産とスピード出産は何の恩恵を受けたのだろうか…

曲がりくねった石段を降り、大黒堂を横切り
参道に戻るともうゴールの東大門は目の前にあるのだが、次に来るのはいつになるか分からないのもあり、前回は入らなかった左手にある「拾翠園」へ

門をくぐると静かな庭になっていた
左奥手に進むと突き当たりに池があり、「金龍社」と書かれた祠があった。

日差しのせいもあり木漏れ日のコントラストが強く、雰囲気も良く個人的には今回一番気に入った場所になったのだけれども写真は難しい…。
何の変哲もない景色を構図や加工で実物以上に映えさせる事も出来れば、
この写真の様に実際の景色の良さを半分も再現できない事もある。
気に入った場所ほど五感で感じる景色と写真に差が出来るので、時間とともに記憶も曖昧になるのだろうと思うと残念でならない

『猿がいる…』

横に立っていた妻が呟いた

祠の装飾か石造りの彫刻かと思い、妻の方を向くとその先5、6メートル先に赤い顔をした猿がこちらを向いていた。

(あ、これはいけない…本物だ)

ゆっくりと目を合わせない様にスマホで【猿 目】で検索した。

よくニュースなどで猿を刺激した観光客が襲われて怪我をしたりするニュースを思い出した。

ここで猿を刺激する理由も無ければ退治するメリットも何もない。自然にどこかへ行って欲しいけれども自分達がいるのは庭の奥にある池の前、文字通り背水の陣である。
仮に猿が近づいて来た場合にスムーズにその場を離れるためには何か知識は持っていたい。

どうやら目を合わせて歯を見せると威嚇していると認識されてしまうらしい。

幸いスマホで調べている間に猿はどこかへ行ってしまったらしい。

拾翠園から参道へ戻る門の死角を警戒しながら東大門を出て参拝を終え、このまま近いエリアにある近江神宮に向かうつもりだった。

ここまで書くのも長くなってしまったので続きは明日にでも書くことにする。

☞to be continued

ヒロユキ
駐車場は600円
入山料も600円
御朱印は300円

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ヒロユキ

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